NLPって何に役立つの?
④ NLPの弱点

NLPにも不得意なことがある

「NLPを使えば『できない』ことを『できる』ようになれる!」

…これだけ聞くとNLPさえあれば何でもやれそうな印象を受けるかもしれません。

ただ残念ながら、NLPにも決定的に不得意なことがあるんです。

それは「正解を示すこと」です。

「正しいやり方」「正しい考え方」「絶対的な法則」みたいなものはNLPからは得られません。
 


 

人は正解を求める


誰もが正解を求めるじゃないですか。
どうしたらいいか分からないで不安なときほど、「正しいやり方」を知って安心したくなるものですよね。
 

特に人間関係なんて難しいですから。
子育てでも、恋愛でも、就活の面接でも…、「正解」を教えてくれるところは人気があります。

「これでいいんだ」って思えると、それだけで安心できるんですよね。
これは本当に大きい。
 

でもNLPは「これが正解」「これが正しいやり方」とは言わないんです。

正解が欲しい人にとっては、NLPの弱点と感じるところじゃないでしょうか。

 

ちなみにNLPで「正解」や「正しいやり方」を紹介しないのは、

上手くいかなければ、別のことをすればいい

という原則があるからです。
 


 

NLPのスタンス


“心の癖”を修正するのも

「上手くいかないやり方を同じように繰り返したら、同じように上手くいかないのが当然」

だと考えるからです。

何か変われば結果も変わるでしょう、と。
それでまだダメなら、また別のところを変えたらいい。
そんな考え方ですね。

一発必中で解決しなくてたっていいじゃないですか。
悩み続けたり、工夫を繰り返したりする過程だって、いずれは財産になるかもしれません。
 

技術をモデリングするのも同じです。

自分が望むことが“できる”ようになるまで、モデリングを繰り返したら良いんです。
そもそも技術って無限にあるわけですから。
 

NLPは失敗と捉えない


この点は注意が必要かもしれません。

“正解”を求めたい人はNLPのテクニックを学んだときに、「そうか!こうすればいいんだ」「これがNLPのやり方か!」と、あたかも“正しいやり方”のように勘違いしてしまいやすいんです。
 

例えば、NLPでは『効果的な目標設定の基準』が紹介されます。
これを正解だと信じてしまう人が出てきやすいんですね。
 

あくまで「目標を達成しやすい人たちに共通するのは、こんな形での目標設定でした」という話なんです。
それを基準として整理した。

別に正解ではないんです。
それで目標達成できるとも限りません。 

「成果を出す人がこうやってるなら、自分も参考にしてみよう」ぐらいの気持ちでやってみて、

そして
「上手くいかなければ、別のことをすればいい」と対応を変える。

それがNLPのスタンスなんですね。

上手くいかなかったとしても、それはNLPにとって“失敗”ではないんです。
上手くいかない方法が分かったのですから、目標に近づくための『フィードバック』と捉えられます。

失敗はない。
フィードバックがあるだけだ。

…そんな言い方もあるぐらいです。