NLPって何に役立つの?
② NLPの限界

NLPで思い通りにできないこと


どんな分野にも活かせる万能なNLP…、
でも当然、限界だってあります。

NLPで扱えるのは、自分の『心の動き』です。
自分が“やる”ことを変えるのがNLPの範囲なんです。

シンプルにいうと、

自分が『できない』ことを『できる』ようにする

のがNLPの範囲です。

ただ、どんなに自分が完璧に『できる』ようになったとしても、それで人生の全てが思い通りになるわけではないですよね?

そこには限界があるわけです。

 

NLPで思い通りにできないことは、大まかに次のように区別できそうです。

 

❶ “やる”の範囲外(遺伝や生まれつき)

❷ 自然の摂理

❸ 社会が関わること

❹ 相手の意思が関わること

 


 

限界❶ ”やる”の範囲外(遺伝や生まれつき)


自分の人生についてのことでも、生まれつきの個性は「自分が“やる”」ことではありません。
そちらはNLPで扱いにくいところです。

例えば、背を伸ばしたいとしても、これは努力で何ともならなそうな印象がありますよね?
ところがダイエットとか筋トレだったら努力次第のところがある。

『何を自分が“やる”か?』で変えられる度合いが低いものはNLPでは扱いにくいんです。

NLPでできる範囲は「背が伸びやすいとされる生活習慣に変える」ところまででしょう。
健康面なんかも同じ感じですね。

 

限界❷ 自然の摂理


そもそも人間には太刀打ちできない範囲もNLPでは扱えません。

命の仕組みとか、宇宙の原理とか、自然現象とか…。
そういうのが思い通りにならないのは、まあ当たり前に感じてもらえるのではないでしょうか。

ただし「寿命を延ばす」「若さを保つ」「子をもうける」「温暖化を防ぐ」などを目標に『努力する』範囲はNLPで工夫できるかもしれません。

自然の摂理の中で『できる』ことを増やすためにNLPを使うわけですね。

 


 

限界❸ 社会が関わること


自分一人の都合で結果が決まらないこともありますよね。

受験とか、就職とか、スポーツや芸術の大会とか、投資とか、社会活動とか…。
競争相手や、他者からの評価、そのときの社会情勢など、不特定多数の他者が関わってくるケースです。
 

NLPを使えば、自分が『できる』ベストを高めていくことは可能です。
技術、知識、影響力、説得力、存在感などの必要な『能力』を高めて、ベストなパフォーマンスを発揮できるようになれます。
 

でも、自分がベストを尽くせたとしても、他者が評価してくれるかは分かりません。
もっと良い結果を出す競争相手がいたら、勝てないこともあり得ます。

NLPで得られるのは『能力』までで、『結果』がどうなるかは分からないんです。

 


 

限界❹ 相手の意思が関わること


家族とか、上司・部下・同僚とか、お客様とか、生徒とか、友人とか、パートナーとか…、自分と密に関わる人っていますよね。

直接のやりとりをする間柄ですから、相手のすることが自分の日常に影響するケースです。
相手に向けた気持ちがあります。
 

  • 「なんでそんなことするんだ?」
  • 「こうしてくれたら良いのに」
  • 「それはやめて欲しい」
  • 「もっとこうしてあげたい」

…そんな願いや期待ですね。
 

ただ、相手には相手の気持ちや考えがあります
どんなに自分がベストな関わり方が『できる』ようになっても、相手が決めることまで思い通りにはできません。

 

以上の❶〜❹をまとめると、

『他人』や『結果』まではNLPでコントロールできない

ということですね。
 

まとめ


NLPの範囲は『自分が思い通りに“できる”ようになる』ところまでなんです。

そうやって望んでいた結果が得られる確率を高める。
…当たり前の話かもしれないですけど、「他人を操作したりはしない」という話でもあるわけです。

また、“願望実現”とか“引き寄せ”とか“成功法則”との違いとしても押さえてもらうといいかもしれませんね。