どんな分野にも活かせる万能なNLP…、
でも当然、限界だってあります。
NLPで扱えるのは、自分の『心の動き』です。
自分が“やる”ことを変えるのがNLPの範囲なんです。
シンプルにいうと、
自分が『できない』ことを『できる』ようにする
のがNLPの範囲です。
ただ、どんなに自分が完璧に『できる』ようになったとしても、それで人生の全てが思い通りになるわけではないですよね?
そこには限界があるわけです。
NLPで思い通りにできないことは、大まかに次のように区別できそうです。
❶ “やる”の範囲外(遺伝や生まれつき)
❷ 自然の摂理
❸ 社会が関わること
❹ 相手の意思が関わること
自分の人生についてのことでも、生まれつきの個性は「自分が“やる”」ことではありません。
そちらはNLPで扱いにくいところです。
例えば、背を伸ばしたいとしても、これは努力で何ともならなそうな印象がありますよね?
ところがダイエットとか筋トレだったら努力次第のところがある。
『何を自分が“やる”か?』で変えられる度合いが低いものはNLPでは扱いにくいんです。
NLPでできる範囲は「背が伸びやすいとされる生活習慣に変える」ところまででしょう。
健康面なんかも同じ感じですね。
そもそも人間には太刀打ちできない範囲もNLPでは扱えません。
命の仕組みとか、宇宙の原理とか、自然現象とか…。
そういうのが思い通りにならないのは、まあ当たり前に感じてもらえるのではないでしょうか。
ただし「寿命を延ばす」「若さを保つ」「子をもうける」「温暖化を防ぐ」などを目標に『努力する』範囲はNLPで工夫できるかもしれません。
自然の摂理の中で『できる』ことを増やすためにNLPを使うわけですね。
自分一人の都合で結果が決まらないこともありますよね。
受験とか、就職とか、スポーツや芸術の大会とか、投資とか、社会活動とか…。
競争相手や、他者からの評価、そのときの社会情勢など、不特定多数の他者が関わってくるケースです。
NLPを使えば、自分が『できる』ベストを高めていくことは可能です。
技術、知識、影響力、説得力、存在感などの必要な『能力』を高めて、ベストなパフォーマンスを発揮できるようになれます。
でも、自分がベストを尽くせたとしても、他者が評価してくれるかは分かりません。
もっと良い結果を出す競争相手がいたら、勝てないこともあり得ます。
NLPで得られるのは『能力』までで、『結果』がどうなるかは分からないんです。
家族とか、上司・部下・同僚とか、お客様とか、生徒とか、友人とか、パートナーとか…、自分と密に関わる人っていますよね。
直接のやりとりをする間柄ですから、相手のすることが自分の日常に影響するケースです。
相手に向けた気持ちがあります。
…そんな願いや期待ですね。
ただ、相手には相手の気持ちや考えがあります。
どんなに自分がベストな関わり方が『できる』ようになっても、相手が決めることまで思い通りにはできません。
以上の❶〜❹をまとめると、
『他人』や『結果』まではNLPでコントロールできない
ということですね。
NLPの範囲は『自分が思い通りに“できる”ようになる』ところまでなんです。
そうやって望んでいた結果が得られる確率を高める。
…当たり前の話かもしれないですけど、「他人を操作したりはしない」という話でもあるわけです。
また、“願望実現”とか“引き寄せ”とか“成功法則”との違いとしても押さえてもらうといいかもしれませんね。