NLPって何に役立つの?
⑦ どうやってNLPで成果をあげるか

技能・行動・気持ち・才能


NLPを使えば「『できない』を『できる』に変えられる」。
その応用範囲は限りないという話でした。
(詳しくは関連記事をご覧ください)

一般には「できる/できない」は『技能』についてのことと捉えられがちです。
だから技能を高めて「できる」になれるように、『行動』としての努力をするわけです。

ところが、誰もが努力のための行動を続けられるわけではありません。
『気持ち』が妨げます。
面倒くさかったり、忙しさで優先順位を下げたり、やってもダラダラしてしまったり…。

そして努力を続けても上達しない(できるようにならない)ときには、「自分には『才能』がないんだ」と諦めたくもなるでしょう。

 


 

さらには、せっかく頑張って技能を高めて上手くできるようになった後にも、『気持ち・感情』が邪魔をすることも少なくありません。

普段ならできることなのに、怒りにまかせて違うことをしてしまう、とかですね。

つまり技能を高めようとする人は多いけれど、
気持ちや才能は諦められている傾向がある、と。
(せめてもの対策は「いかに行動を習慣として定着させてしまうか」ぐらい)

 

NLPなら自分を思い通りに


それに対してNLPでは、これらの

  • 技能
  • 行動(行動習慣)
  • 気持ち/感情
  • 才能

を全て「変えられる」ものとして扱うんです。

「できる」ように変えられる範囲が広いわけですね。
NLP特有の『心の中を調べる』やり方のおかげでしょう。
 

自分の思い通りのことができるようになれば、100%ではないとはいえ、望んでいる結果も手に入りやすくなるはずです。
ですから、NLPを使って「できる」ようになったことが多いほど、得られる成果もドンドン増えていきそうですよね。

 


 

NLPのテクニックで他人を思い通りにはできない。が…


それで1つ注意点です。

他人を自分の思い通りに変えるテクニックはNLPに含まれない。

しかし、
自分の思ったとおりに他人が変わってくれる方法をNLPで身につけることはできる。

…ザックリ解説にしては深入りし過ぎかもしれません。
でもNLPを誤解して欲しくはないですから解説しておきますね。
 

NLPは沢山のテクニックを開発してきました。
それらがセミナーや書籍で伝えられています。

「そうした既存のNLPのテクニックはパワフルだから、学んだテクニックを駆使すれば他人を思い通りにできる!」…みたいなことはありません、って話です。
 

そこまで他人に強く働きかけるテクニックは見当たらないんですよ。
表面的・短期的には他人を動かすこともできますが、人生全般における比率を見たらホンのちょっとだけでしょう。
 


 

その一方、世の中には他人を動かすのが上手い人がいます。
これは本当。
 

自分の思った(願った)方向に相手が動いてくれるように働きかけて、
そして相手も喜んでそっちに動いてくれる。

相手を強制したりコントロールしたりすることなく、自分にも相手にも望ましい方向に進められる人たちです。
 

そういう人たちが実際にいるのですから、「他人を動かすのが上手い人たちは何をしているのか?」をNLPで分析すればいいわけです。
それを自分に落とし込んだら、自分も同じように他人を上手く動かせるようになります。

だから

他人を自分の思い通りに変えるテクニックはNLPに含まれない。

しかし、
自分の思ったとおりに他人が変わってくれる方法をNLPで身につけることはできる。

ということなんです。

 


 

『できない』を絞り込んでいく


もしかすると

え?だったら誰かがNLPを使って、そういう人たちのやり方を参考にしたテクニックを作ってくれたらいいじゃない?

なんて思うかもしれません。

残念ながら、それは現実的に厳しいんです。
すみません。
無理ではないですけど非現実的。
 

「自分の思った(願った)方向に相手が動いてくれるように働きかけて、
そして相手も喜んでそっちに動いてくれる」…、

これってつまりコミュニケーションが上手いってことじゃないですか。
 

“上手い人のコミュニケーション”っていう幅広いものを、たった1つのNLPのテクニックには整理しきれないんですよ。

喩えるなら「野球で思い通りの結果を出したい」ぐらいに広範囲です。
野球で使われる技能がいろいろと含まれてしまいますよね?
 

ですからどうしても、『できない』を絞り込む必要は出てきてしまいます。

自分の思ったとおりに相手が変わってくれない。
これを「相手を思いどおりに変えることが『できない』」と捉えるのは、『できない』の絞り込みとしては不十分なんです。
 

その代わり…。

自分の思ったとおりに相手が変わってくれない。

では、いったい自分が何を『できていない』せいで、相手は変わってくれないんだろう?

と調べるステップを挟むわけですね。

そして原因となる『できない』が絞り込まれた形で特定されたら、その一点だけを『できる』ようになるためにNLPを使う。

これがNLPで望ましい成果を出していくときの基本方針なんです。

 


 

事前にこそNLPを使う


もっと全般に話を広げると…。

NLPの実践は

  • 思い通りになっていないことを自分で調べて
  • 自分が『できない』ところを見つけて
  • NLPを使って『できる』ようにする

という流れが基本になっているといえますね。

言い換えると、NLPって“事前準備”みたいに使うと役立てやすいんです。
 


 

「使う」っていう言葉の印象かと思いますけど、

誰かと話すときとか、プレゼンの最中とか、試合のときとか…、いわゆる“本番”でリアルタイムにNLPを使うっていうイメージを持たれがちなようです。

でも、本番よりも、むしろ事前準備でNLPを使うほうがオススメです。
 

もちろん本番でリアルタイムにも使えますよ。
ただNLP自体だって技能なんですから、本番で使いこなすにはトレーニングが必要になるんです。
上手くなってからじゃないと使えないっていうのでは、なかなか成果が出せないじゃないですか。
 

その点、事前にNLPをやって、自然に本番が上手くいく自分になってしまうほうが、望ましい結果が出やすいはずです。

まず自分にとって問題になっている「できない」を見つけて、NLPで「できる」に変えて、それからやっと“本番”を迎える。
すでに「できる」状態になっているんですから、成果も出やすいでしょう、と。

そういう方針をオススメします。
 


 

NLPを使った先の未来


そしてホントに、どんな場面でも、どんな分野でも、NLPを使えば成果があがっていくんです。

人間関係でも、仕事のパフォーマンスでも、勉強でも家事でも、趣味でもスポーツでも、生活習慣でも…、自分の『できない』ことを変えていけば、思い通りの自分になることができます。
 

思い通りの自分になれる。
好きな自分になれる。
そうなれば人生の充実感や満足感は、当然ながら高まっていきますよね。
 

どんな成果が具体的に期待できるのか?

あくまで例ではありますが、こちらに列挙しておきました。
ご覧になってみてください。