ミルトン・エリクソン(精神科医)の言語的な特徴を体系化したもので、主に『逆メタモデル』と『間接的指示』の言語パターンからなる。
『逆メタモデル』は意図的に削除・一般化・歪曲を含んだ文章構造を特徴として、受け取り手が”自分ごと”として都合よく解釈してくれるような戦略的な曖昧さを含んでいる。
『間接的指示(間接的暗示)』は指示内容を質問や示唆的な表現に含めたもので、リーディングに使われる。
トランス誘導の言語パターンとして使われるのはもちろん、相手に影響を及ぼそうとするリーディング目的の場面であれば応用範囲は広い。
例えば、セールス、広告、教育、プレゼンテーションなど。
ミルトン・モデルによるリーディングの効果は、相手がトランス状態のほうが高い。
警戒・疑問を持たれないような関係性が土台になるということ。
「私は別に、”あなた” に ”もっと注意深くやってくれ!” と言っているわけではないんです」(=「注意深くやれ」)
「気になっているんですが…、努力が実を結んできていることに、あなた気づいているのかなぁと私は思っています」(=「気づいて」)
「今のお気持ちを言葉で伝えていただくことは可能でしょうか?」(=「言葉で伝えて」)
「たしかに締め切り間近なんですが、あまり急いでやらないでくださいね」(=「急いでやって」)