人が考えを言語化するときに起きがちなプロセスの1つで、個人的な決めつけを元にした意見の形。
物事についての評価・判断、他者の気持ちについての判断、物事の因果関係についての認識など、1つの偏った見解が文章中に含まれる。
歪曲に対するNLPの対応技術。
歪曲された表現に含まれる考え自体が悩みの原因となっているときに、その考えの妥当性にメタモデルの質問パターンで疑いをかける。
本人が「ただの個人的な思い込みか?」と思い始めると、別の考え方に気づく準備ができる。
→「誰がそう言っているんですか?」
→「走ると疲れるとのことですが、いったいどうして走ることが疲れることの原因だと分かるんですか?(その考えは本当に正しいですか?)そのように考えない人もいる気がしますけど」
→「ああ、確かに。疲れるほど走るから無理なんですかね。少し汗をかいてリフレッシュしてシャワーでも浴びたら、確かに良く寝られて疲れがとれるかもしれません。」
意図的に歪曲を含んだ文章を使って、相手の考えを導いていく言語パターン。
接続詞を使ったり、文章の構造を複雑化させたりして、一面的な考えであっても疑われずに受け取ってもらいやすくなる。
悩み相談の場面では、悩みが解決する考え(役に立つ歪曲の形)を届けることになる。
「初めての発言は勇気が必要だったのではないですか?そのように意見を言ってもらえると、皆の考えが広がって助かります。」(読心術+因果関係)
「お目が高いですね。その商品に目を留めるということは、これまで様々なものを使ってこられたのではありませんか?」(価値判断者の削除+等価の複合観念)