相手へ間接的にメッセージを届ける伝え方の技術で、『隠喩(暗喩)』にあたるもの。
伝えたいメッセージを、文脈が異なるストーリーを語ることによって相手に受け取ってもらう。
「まるで○○のように」と喩えを明示するのは『直喩』なのでメタファーではない。
また、伝えたいメッセージに関係する具体的なエピソードや事例を話すのは『具体例』であって、これもメタファーではない。
本題とは異なる文脈であり、ストーリー展開のある話であることがポイント。
相手はそのストーリー自体を理解しながら、そこに込められたメッセージ性を同時並行で(無自覚のうちに)受け取ることになる。
同形のメタファー。
ストーリー展開のプロセスが、相手の現状と対応させられるレベルで類似しているもの。
相手はストーリー展開に含まれる因果関係を感じとり、「私の人生においても、”こういう風にしたら、こうなっていく”のかなぁ」と新たな可能性を見出すことになる。
その場での気づきのため、あるいは後日の気づきのための種蒔きとして用いる。
関連性のメタファー。
ストーリー展開のプロセスが相手の経験には一致しないが、ストーリーそのものから連想を引き起こすもの。
ストーリーの仮想体験によってステイトを引き出したり、相手自身の類似体験を思い出されやすい状態に引っ張り出したりできる。
引き出したステイトや記憶を後に活用するための準備として使える。