NLP用語集

一般化

generalization


1. 体験されたことが法則性のあるパターンとして記憶される過程。
個別の事例から一般的な法則を見つけ出すことを『一般化』と呼ぶ。

繰り返された体験に共通することや、印象深かった体験の特徴的なことが抽出されて典型的なパターンが作られる。

 
【言葉の用例】
  • 「私が人前で話すのを苦手とする傾向は、おそらく、子供の頃に学級会で皆から笑われた体験が一般化されて作られたのでしょう」


2. 本人が経験則を言語化するときに「“過度に”一般的な言い回しをする」こと。
他の可能性を考慮せずに制約をかけた考え方だといえる。

NLPでは、頭の中にある考え(=深層構造)が変形されて実際に発話される(=表層構造)、と想定する。
この変形の分類の1つが『一般化』(※削除・一般化・歪曲の3種類)。

メタモデルやミルトン・モデルの言語パターンを区分するときに使われる用語。

(※メタモデル逆メタモデルミルトン・モデルを参照)

 
【言葉の用例】
  • 「今の私の言い方は、ちょっと大げさな一般化でしたね」
     

◇ メタモデルにおける一般化


一般化に対するNLPの対応技術。

一般化によって例外が意識に上がらなくなると、

  • 過度に悲観的になる
  • 物事を過度に問題視する
  • 自分の可能性に制約をかける…

などのトラブルに繋がりやすい。

そこで一般化に対するメタモデルの質問では、考えの幅が広がるような質問をする。
 

【技術の使用例】

 

「いつもこんなミスをしてしまうんです。やっぱり私には、このポジションの仕事は続けられません。」

  • 「このポジションで仕事を続けたら、どうなってしまいそうなんですか?(どんな悪影響を心配しているか?)」 
  • 「”いつも”ってことですが、本当に”いつも”なんですか?ミスしないときは、ありませんか?」

 

◇ ミルトン・モデルにおける一般化


意図的に一般化を含んだ文章で伝える言語パターン。

相手に対する指示や依頼を間接的・許容的な言い回しにすることで、受け取ってもらいやすくする。

 
【技術の使用例】

 

  • 「自分のペースでやってもらうことができます」(≒”やってください”)
  • 「そこまで気をつけて時間をかけてもらわなくても大丈夫です」(≒”かけないでください”)