NLP用語集

ペーシング

pacing


1.《広義》コミュニケーションにおいて「相手に合わせる」プロセス、および「相手に合わせようとする」こと。

相手のペースに合わせるという意味。

対になるものとして『リーディング』(相手を自分が導くこと)がある。

自分が目的をもって相手とコミュニケーションする場合、ペーシングとリーディングを繰り返しながら、目的の方向へと進めていくことになる。

リーディングしたときに相手が着いてきてくれるには、事前にペーシングが充分に行われているか(ペースが合っているか)がポイントとなる。

 
【言葉の用例】
  • ペーシングか、リーディングか、その瞬間ごとに選択しながら会話を進めるのが大切です」

  • 「相手が反抗的なのではなく、自分がペーシングできていない可能性があります」
     

2.《狭義》相手との良好な関係性(ラポール)を築くための対応法の1つ。

相手の非言語メッセージに自分のものを合わせることを『マッチング』と呼ぶが、”見た目”を基準に合わせることを特に『ミラーリング』と言い分ける場合がある(姿勢、表情、動作、ジェスチャーetc.に合わせる)。

そのときには対比として、”見た目”基準ではない非言語の要素に合わせることを『ペーシング』と呼ぶことがある(例:”話し方”=声のトーン、話すスピード、声の高さ、声量、抑揚、間の取り方etc.、”呼吸、”動作のリズム” etc.)。
 

【言葉の用例】
  • 「あの人は誰にでも、すぐペーシングができる」

  • 「いくらペーシングが重要でも、不自然な方言に合わせるのは危険かもしれません」