1. 《広義》変性意識状態(トランス)を活用したコミュニケーション形態。
普段の社会的な状況にありがちな注意や警戒を解いた状態(普段の意識から変性した状態=変性意識状態/トランス)では、内面で行われる作業が活発になり、記憶へのアクセスも高まる。
この状態を”意図的に”活用することで、相手に影響を及ぼしたり、学習効果を高めたりする関わり方を全般的に『催眠』と呼ぶ。
「あの先生の授業は、催眠の要素が大きくて、学習効果が高い」
「プロとしての人間関係の技術は、催眠と組み合わせて、効果を高めることができる」
2. 《狭義》変性意識状態(トランス)を引き出すプロセス。
「トランス誘導」と同義。
この場合には、意識を変性させる”催眠”のプロセスと、変性意識状態の相手に言語を介して影響を与える”暗示”のプロセスが区別される。
自ら主体的に内面を扱うNLPにおいては、他者が暗示を与えて問題解決してあげる代わりに、本人自らイメージを活用した作業に取り組むが、この過程は変性意識状態のほうがスムーズになる。
そこでNLPでは「変性意識状態を引き出す」意味での催眠を技術的に取り入れつつ、NLP特有のテクニックを進めるときに活用する。
「あの人の話し方は、まるで催眠をしているようだ」(=トランス誘導をしているようだ)
「被催眠性が高い人であれば、まず催眠をすることで被暗示性を高められます」