1つの作業を完了するために、内面で連続的に進行するプロセスのこと。
本人が主観的に内面で意識している「やり方の手順」。
あることをする際に「どんな対象の、どの部分に、どのように注意を向けるか」の繰り返しとして、内面におけるプロセスを五感情報のレベルで記述したものを『ストラテジー』と呼ぶ。
ある部分に五感レベルで注意を集めていると、その間に自然と物事が進行しているため(例:ボールを見ている間にボールが向かってくる、手の位置を感じている間に手がコップに触れるetc.)、意識される対象は次のステップに移行する。
そして新たな対象に、また決まった注意の向け方をする。
…このプロセスを進めていって、1つの作業が終わるまで記述を続ける。
「数学の問題を考えるときのストラテジーを調べる」
「長距離走が苦にならない人のストラテジーさえ分かれば、私も運動を続けられるかも」
投げる人の全身を見て、動きのスピード感と力の抑揚に注意を向ける(V:視覚)
→そのスピードと抑揚に合ったリズムを自分の体の中に感じる(K:体感覚+A:聴覚)
→リズムに乗って体が動けるような柔らかさを体の中に感じつつ、視野をボールに集中して眺める(K/V)
→飛んでくるボールを見ながら、ボールの軌道をイメージで描く(V/V)
→飛んでくるボールを見ながら、ボールの到達点を空間的にイメージして、到達タイミングをリズムで感じる(V/V/K+A)
→リズムに合わせて、ボール到達点のところへ向けて手が向かって行く動きを感じつつ、ボールとグローブが近づく動きを見る(K+A/K/V)
→リズムにのって手が握り込む動きを感じ、ボールがグローブに当たる音がリズムと合っていることを聞きながら、ボールの衝撃を手で感じる(K+A/A/K)
→衝撃の余韻を手の平に感じながら、指がボールを掴んでいる圧力と、ボールの重さを感じる(K/K/K)