NLP用語集

バックトラック(バックトラッキング)

backtracking


1. 会話のテクニックの一種で、「相手の言ったことを繰り返して伝え返す」こと。

相手に「聴いてもらっている」という印象を伝え、関係性を良好にしようとする技術。

発話内容をそのまま繰り返す、キーワードだけを繰り返す、要約して伝え返すなどの方法がある。
 

【技術の使用例】

A:「最近、ちょっと厄介なことがありまして…落ち込んでいるんですよね。」

B:「厄介なことが…」 《キーワード》

A:「ええ、仕事でやらかしてしまいまして…。皆に迷惑をかけてしまったんです。申し訳なくて…。」

B:「ああ、お仕事の件で、他の方に迷惑をかけてしまったのですね。」 《繰り返し》

A:「しかも上司から厳しい意見がありまして…。もしかするとプロジェクトを外されるかもしれないんです。」

B:「そうでしたか。仕事で迷惑をかけた申し訳なさと、上司からの対応のことと…、それで落ち込んでいる、と。」 《要約》


2. プレゼンテーションなど自分が伝える立場のときに、前に取り上げた内容を再び短く話すこと。

以前の内容を振り返ったり、復習したりして、その時点の内容と結びつける。

話が進むにつれて古い情報は意識の背後に追いやられやすくなるため、聴衆の意識に残したいことを適宜バックトラックする。

 
【技術の用途】
  • 全体の流れや関連性を理解してもらう

  • 記憶の定着を促す

  • 以前の気持ちを想起させて、未来への動機づけに繋げる etc.